世界遺産・今帰仁城跡~今帰仁城の歴史の魅力と絶景スポットを紹介 

本島北部

今帰仁城跡(なきじんじょうあと)は、沖縄県本島の北部 本部(もとぶ)半島にある今帰仁村(なきじんそん)に位置する城跡です。

今帰仁城跡は、2000年に首里城跡などと共に9の資産が『琉球王国のグスク 及び関連遺産群』として”世界遺産”に登録されました。沖縄県を代表する歴史的価値のある城跡と、美しい景観が魅力的な観光スポットとなっています。

本ページでは、今帰仁城跡の歴史や、見どころをご紹介します。今帰仁城跡の魅力に触れてみましょう。

今帰仁城の歴史

今帰仁城の歴史は、13世紀ごろに遡ります。その頃沖縄本島は、3つの国に分けられていました。北部は北山(ほくざん)、中部は中山(ちゅうざん)、南部は南山(なんざん)名づけられ、それぞれの地域には頼もしい王たちが君臨していました。

その中でも北山の王は、立派な城を築いていたのです。その城が今帰仁城です。北山王の居城として建てられ、その壮麗な姿は当時の人々を圧倒しました。堅固な石垣や、立派な建物が織り成す城内は、まさに歴史の息吹を感じさせるものでした。

しかし、時は流れ1416年。中山の尚巴志王が勇ましく攻め込んできました。激しい攻防の末、今帰仁城はついに陥落してしまったのです。北山王の時代は終わりを告げましたが、それによって新たな時代の幕開けとなりました。尚巴志王は三つの国を統一し、琉球王国の成立へと導いたのです。

ところが、1609年には悲劇が訪れます。薩摩藩の攻撃により、琉球王国は苦境に立たされ、今帰仁城も攻め落とされてしまったのです。火災で城の建物は、焼け落ちてしまったと伝えられています。ただし、幸いにも石垣はその壮大な姿を残しました。今でもその石垣は、当時の歴史を語り継ぎ、多くの人々に感動を与えています。

歴史好きの方にとって、これらの出来事はとても魅力的で興味深いものですね。今帰仁城は、その歴史の一部を物語る遺跡として、これからも語り継がれる大事な遺産です。

今帰仁城の見どころ

今帰仁城は、歴史好きや風景愛好家にとって、魅力的な観光スポットです。過去の栄光を感じながら、現在の城跡の見どころポイントをご紹介します。

石垣でできた城壁

今帰仁城の最大の魅力は、その頑丈な城壁である石垣の迫力です。使用されている石は、非常に堅く丈夫な石灰岩で構成されています。驚くべきことに、城壁は全長1.5キロメートルにも及び、美しい曲線を描きながら延々と続いています。高台から城壁を見下ろすと、まるで万里の長城を思わせるような壮大な姿が広がっています。

この城壁は、敵からの攻撃に対抗するために築かれてて、当時の建築技術と努力を感じさせるものです。その迫力ある石垣を見ることで、当時の人々の努力や技術力に歴史的な価値は計り知れません。

高台から眺める絶景

今帰仁城は、標高100メートルと高い場所にあり、その高さから眺める景色はまさに圧巻です。

特に、「御内原(うーちばる)」と呼ばれる場所は、今帰仁城で最も高い地点に位置しており、かつては女官たちが生活していた場所と伝えられています。御内原の北側の眺望は素晴らしく、果てしなく広がる青い空と、深い青色の海が目に飛び込んできます。よく晴れた日には、遠くに浮かぶ与論島の姿も望むことができます。

御内原からの眺めは、今帰仁城跡を訪れる際に絶対に見逃せないスポットです。そこで自然の壮大さと歴史の息吹を感じながら、鑑賞することができます。

寒緋桜(カンヒザクラ)

毎年 1月下旬 から 2月中旬にかけて美しい「寒緋桜」が咲きます。まだ本州では見られない桜の美しさを、先取りして楽しむことができます。

そして、この期間には「今帰仁グスク桜まつり」が繰り広げられます。このイベントでは、沖縄の伝統芸能が披露され、夜は美しいライトアップが行われます。昼間とは違った幻想的な雰囲気の中、たくさんの人々が今帰仁城を訪れ、賑わいを見せます。

もし旅行の予定が合うのなら、ぜひ今帰仁城跡で寒緋桜を楽しんでみることをおすすめします。旅の計画に今帰仁城跡を組み込んで、魅惑的な寒緋桜の花を堪能してください。その美しい景色は一見の価値があります。

今帰仁村歴史文化センター

「今帰仁村歴史文化センター」は、第2駐車場の近くにある施設で、今帰仁城跡のチケットの半券で入場することができます。城跡を見終わってもチケットはなくさないよう大事に保管してください。

歴史文化センターでは、今帰仁城と今帰仁の村の歴史や文化が一気に堪能できます。展示室は、今帰仁の「歴史」、「ムラ・シマ」、「生活と文化」という3つのテーマに分かれて展示されています。

その展示室では、今帰仁城と村で発掘された数々の遺跡が見事に展示されていて、まさに目の前に古代の人々の生活が蘇ります。どんな風に暮らしていたのか、詳しく解説されているので、昔の風景を思い浮かべながらじっくり楽しむことができます。

さらに、映像でも解説しているコーナーもあるので、誰でも解りやすいのがうれしいポイントです。城跡を見た後でも、先に歴史文化センターに立ち寄っても 順番は自由自在です。ぜひこのワクワクする場所に足を運んで、今帰仁の歴史と文化を心ゆくまで味わってください。

ガイドツアー

今帰仁城をより深く知りたい方には、素晴らしいガイドツアーが用意されています。無料と有料のコースがありますので、以下でご紹介します。

無料ガイド

今帰仁村公認のボランティア団体に所属しているボランティアのガイドが2人常駐していて、入場チケットの販売窓口でガイドを希望する旨を伝えれば、無料でガイドツアーに参加できます。

しかし、ガイドが他のガイドで不在の場合は、戻ってくるまで待つことになります。時間に余裕のある方向けです。受付時間は、8:30~16:00までです。

有料ガイド

有料ガイドもガイドが他のガイドで不在の場合は待つことになります。しかし、有料ガイドのみ時間の予約ができます。その予約時間に出発できるため、待ち時間がカットできるのがうれしいポイントです。

予約できるガイド時刻は、8:30~16:00で、1回のガイドの所要時間は約60分です。
参加人数は、1人のガイドにつき20名までで、料金は、5名までは 1人 600円、6~20名までは 1人につき 200円 加算されます。

21名以上の場合は、各ガイドの担当人数に合わせて上記の方法で料金を計算し、合算します。
有料ガイド申し込みHP (申し込みサイト

ガイドさんは楽しいお話や、今帰仁城の知られざる歴史について語ってくれます。時間に余裕がある方には無料ガイドがおすすめですが、待ち時間をなくして効率よくツアーを楽しみたい方は予約をして、有料ガイドツアーを利用することをおすすめします。

入場料

入場料は、今帰仁城趾 と 今帰仁村歴史文化センター の共通チケットです。

個 人  団体(10人以上)
 大 人 600円 480円
 中高生 450円 360円
 小学生以下 無 料 無 料

●障がい者手帳、療育手帳を券売所窓口で提示すると、本人と付き添い1名まで無料

行き方

  • 車の場合 那覇空港から沖縄自動車道使用 約1時間30分(地図、ルート
  • バスの場合 やんばる急行バス使用「YKB-888 運天港」線 今帰仁城跡入口 下車 約2時間50分

基本情報

住 所 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
電話番号 0980-56-4400
入場料 今帰仁城趾 と 今帰仁村歴史文化センター の共通チケット

個 人  団体(10人以上)
 大 人 600円 480円
 中高生 450円 360円
 小学生以下 無 料 無 料

●障がい者手帳、療育手帳を券売所窓口で提示すると、本人と付き添い1名まで入場料は無料

営業時間 通常期間(1~4、9~12月): 8:00 ~ 18:00(最終入場 : 17:30)

夏期延長期間(5~8月): 8:00 ~ 19:00(最終入場 : 18:30)

定休日 年中無休
駐車場 無料(約320台)
コインロッカー あり(機内持ち込み用キャリーケースが入る大きさ)
食 事 軽食販売あり
H P 公式HP 今帰仁城跡

本島の北部を訪れる際は、ぜひ今帰仁城跡に立ち寄ってみてください。そこで待っているのは、心躍る歴史の舞台と人々の温かさ、そして息をのむような文化の饗宴です。あなたの心に深く刻まれる素晴らしい体験できる観光スポットになっています!