備瀬のフクギ並木――沖縄本島北部、時を忘れる緑の迷路

沖縄本島・備瀬のフクギ並木。緑のトンネルの先に青い海と伊江島のシルエットが見える美しい風景。 本島北部

沖縄の青い海沿い、静かな集落を抜けると、まるで時間が止まったような不思議な空間にたどり着きます――それが備瀬のフクギ並木

木漏れ日のトンネルをゆっくり歩けば、日常の慌ただしさがすっと遠のき、心まで深呼吸したくなるような心地よさに包まれます。
ここには、沖縄の素朴な暮らしと、ドラマのワンシーンのような美しい景色が静かに息づいています。

今回は、緑と光に包まれた癒やしの場所「備瀬のフクギ並木」をご紹介します。

どんな場所?

沖縄本島・本部町に広がる「備瀬(びせ)のフクギ並木」は、2万本近いフクギ(福木)の木が連なる、全長約1kmに及ぶ自然のトンネルです。

備瀬集落は海沿いの小さな村。そのほぼ全域が、家々を囲むようにフクギ並木で覆われています。

フクギは沖縄の伝統的な防風林。台風の多いこの土地で、昔から集落の人々が大切に植えてきました。そのおかげで、強い日差しの日も並木道は驚くほど涼しく、緑の天井を通る柔らかな光と心地よい風に包まれます。

並木道は、まっすぐな一本道だけでなく迷路のように入り組んでいて、どこを歩いても絵になる景色が続きます。道の途中には伝統的な赤瓦の家や、沖縄そばのお店、古民家カフェも点在。地元の子どもたちが遊ぶ姿や、のんびり自転車で回る観光客の姿もよく見かけます。

また、並木を抜けるとすぐ目の前には備瀬崎の遠浅の海が広がり、干潮時には歩いて磯遊びも楽しめます。

時間を忘れて静かな散歩をしたり、写真を撮ったり、海と緑両方をのんびり味わえるのが備瀬の魅力です。

歩き方と体験

徒歩やレンタサイクルで気ままに回るのがおすすめです。

🚴 レンタサイクルで巡るなら

並木入口付近にレンタサイクル店複数あり(例:「福レンタサイクル&一福茶屋」)。普通自転車なら1時間500円〜、電動アシストや子ども用のギアも充実しています。

並木道は平坦で坂が少なく、サイクリングに最適。レンタルマップを片手に集落散策も楽しめます。

🐃水牛車(観光用)に乗れば

ガイドさんの解説付きで集落や並木の成り立ちも知ることができます。

👞徒歩で回るなら

朝や夕方は人も少なく、光の加減がとても幻想的。鳥のさえずりや虫の声、そよ風の音を感じながらリラックスできます。

並木道の先には海岸や小さな桟橋があり、干潮時にはサンゴやカニも観察できます。

アクセス詳細:那覇空港から備瀬のフクギ並木へ

車・レンタカーで行く場合

所要時間:那覇空港から約1時間50分(高速利用・沖縄自動車道経由)

ルート:那覇空港→沖縄自動車道「許田IC」で下車→国道449号線で本部町へ→海洋博公園付近→備瀬集落へ

駐車場:並木南側入口付近に 無料駐車場(約60台)あり。海洋博記念公園内の無料P9駐車場から徒歩7分ほどでもアクセス可能です。

🚌 バスで行く場合

那覇空港から:やんばる急行またはエアポートライナーで「ホテルオリオンモトブリゾート&スパ」下車(約2時間23分)、徒歩5分程度で並木入口へ

名護市から:名護バスターミナル発の路線バス65・66・70系統で「備瀬入口」または「備瀬出口」下車、徒歩約5分~3分

🚶 徒歩・散策の場合(美ら海水族館〜並木)

美ら海水族館から:海沿いの遊歩道を通るルートで徒歩約10~15分で並木入口へ。眺めの良い道を気持ちよく歩けます

館内見学を終えた後、海の景観を楽しみながら並木へ向かうのが快適です。

アクセスポイント早見表

交通手段 所要時間・料金目安 補足・特徴
車・レンタカー 約1時間50分 許田IC経由/無料駐車場あり(60台ほど)
高速バス+徒歩 約2時間20分〜、運賃約2,500円 「ホテルオリオン」下車→徒歩5分
名護市の路線バス 約50〜60分(運賃約860円) バス停から徒歩5分以内の近さが魅力
徒歩(美ら海水族館→並木) 約10〜15分 海沿いの遊歩道で眺め良好/観光のついでにOK
レンタサイクル 並木内移動+10〜15分程 自転車で並木や海沿いを快適に散策できる

フクギ並木のここが特別!

  • 台風を乗り越えてきたフクギの木々の力強さと優しさ。
  • 集落の暮らしや歴史、自然が調和したのんびりした雰囲気。
  • 写真映えスポットや古民家カフェ、沖縄伝統の赤瓦の家並み。
  • 沖縄でしか出会えない「緑と光と風のトンネル」。

「ちむどんどん」ロケ地としてのフクギ並木

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」では、主人公・暢子や家族が幼少期を過ごす村の道としてたびたび登場。

特に、歌子が徒競走の練習をしたシーンや、兄弟たちが夢に向かって走る印象的なシーンで使われました。

ドラマの“家族のぬくもり”や“希望”を象徴する背景として、緑のトンネルは物語の大切な舞台になっています。

実際に歩いてみると、ドラマの空気感をそのまま感じられ、「ちむどんどん」の世界に入り込んだような特別な気分を味わえます。

おわりに

備瀬のフクギ並木は、沖縄らしい自然と静けさ、そして温かな空気に満ちた特別な場所です。
日々の忙しさを忘れて、心ゆくまで緑のトンネルを歩いてみませんか。きっと、あなただけの思い出がここで生まれるはずです。