ガンガラーの谷~沖縄のパワースポットで神秘的なジャングルと鍾乳洞を体感 

本島南部

沖縄本島の南部で雄大で壮大な大自然を探索できるのは「ガンガラーの谷」です。亜熱帯の大自然がつくり上げた神秘的な洞窟、鍾乳洞、幻想的な森、古代人の足跡を 体感する(見て、感じて、味わう)ことができます。

ここの素晴らしいところは、ガイドさんが丁寧でわかりやすい説明をしてくれるところです。実際に足を運んで、楽しくてワクワクするお話を聞きながら “大自然 と 歴史 の織り成す神秘的な空間” を満喫してみるのもいいですね。

ガンガラーの谷はこんなところ

「ガンガラーの谷」は、元々は数十万年前に大自然が創り出した鍾乳洞があった場所で、”谷” ではありませんでした。その後、鍾乳洞が崩れて谷間ができ、木々が生い茂った結果、現在のような「亜熱帯林の谷」になりました。

もちろん、今も「イナグ洞」「イキガ洞」「ケイブカフェ」など、鍾乳洞のエリアはしっかりと残っています。つまり、ジャングルと洞窟を一度に楽しめるドキドキ&ワクワクの観光スポットになっています。

また、ここは およそ2万年前に沖縄に存在していた「港川人」(みなとがわじん)の居住地であったと考えられ、今も発掘調査が進んでいます。古代人の生活にロマンを馳せつつ、ガイドツアーに参加してみるのもいいですね。

緑と鳥のさえずりと風のささやきに包まれた森の姿は、まるで「ジブリの世界」を思わせてくれます。マイナスイオンやフィトンチッドがあふれる自然豊かな森で「森林浴」も楽しめます。

ガンガラーの谷をたっぷり楽しむポイント

「ガイドツアー」の申し込みをする

ガンガラーの谷は、ガイドツアーを申し込まないと中に入ることができません。予約は、原則として前日の午後5時までとなっています(WEBまたは電話予約)。ただし、当日に空きがある場合は当日受付も可能だそうです。ツアーの所要時間は、約1時間20分です。

大変人気のツアーなので、早めに申し込むことをお勧めします。当日に空きがあれば、当日申し込み(当日予約)でもOKです。ただし電話予約のみとなります。

専任ガイドの解説で魅力を発見!

ツアーでは、専任のガイドさんが “鍾乳洞” や “洞窟の発掘調査”、ここに住んでいたであろう港川人お話などを、おもしろく&わかりやすく解説してくれます。

薄暗い鍾乳洞の中をランタンを持って、森と洞窟の探検をしていきます。おもしろい解説とわくわく探検で、料金以上に楽しめること間違いなし!

ガイドツアーは雨でもOK

ガイドツアーは、雨の日も催行しています。海で遊べないような曇天/雨天時にもオススメです。ツアー受付窓口で雨ガッパを販売しています(100円)ので、雨天時は それを利用するといいですね。

雨に濡れた森の姿はとても幻想的で、雨の日に見られる カタツムリ や タニシ 達に巡り会えるチャンスでもあります。雨の日はとても滑りやすいので、履きなれた靴でお出かけください。

季節に関係なく楽しめます

ガンガラーの谷は、亜熱帯植物が広がっていますので、植物は 冬でも「夏の季節のような青々とした姿」を見せてくれます。私が観光したのは秋でしたが、森の中は夏そのものでした。

木の葉の間から射す太陽の光が強く、植物の姿は季節を感じさせません。このため、オールシーズンいつ観光しても “夏のような緑いっぱいの姿” を見ることができます。森のエネルギーをいっぱい吸い込めそうな気がします。

おすすめビューポイント

大主ガジュマル(うふしゅガジュマル)

ガンガラーの谷 で圧倒的な存在感を示しているのが、「大主ガジュマル」(うふしゅ ガジュマル)です。「ガジュマル」とは、亜熱帯~熱帯地方に分布するクワ科イチジク属の常緑樹です。

当地で堂々とした姿を見せてくれる “大主(うふしゅ)” の樹齢は、なんと 約150年 だそうです。いたるところに根を這って “巨大” になっていったため、カジュマル様が のっしのっしと 歩いているかのように見えます。まさに 大きな存在感を示す「主」(ぬし)ですね。

また、大主ガジュマルにまつわる神話でガジュマルに住む妖精「キジムナー」の話をガイドさんから聞くことができます。どんな話か楽しみです。

イナグ洞・イキガ洞

「種之子御嶽 イナグ洞・イキガ洞」は、生命の誕生を願う祈りの場所だったといわれている神聖なパワースポットです。

イナグ洞の「イナグ」とは、沖縄の方言で「女性」という意味です。イナグ洞は、良縁や安産を祈願する場所であったといわれています。洞窟の中に女性を象徴する鍾乳石があるそうですが、現在は中に入ることができません。その代わり、写真を使ってガイドさんが詳しく説明してくれます。

イキガ洞の「イキガ」とは、沖縄の方言で「男」という意味です。子宝を祈願する場所だったといわれています。こちらは、鍾乳洞に入ることができます。中に入ると小川があり、川のせせらぎを聴きながら さらに奥へ進むと、「男性を象徴するとされている鍾乳石」が現れます。その大きさに圧倒されます。鍾乳石は1㎝約40年の年月をかけて成長していきます。「一体いつ頃この鍾乳石はできたんだ?」なんて考えると想像がつきませんね。実際に足を運んで、その大きさやスゴさを体感してみてください!

このイナグ洞&イキガ洞は、命のつながり、家族の大切さ、ご先祖様への思い、子孫繁栄などを考えさせてくれる「荘厳な雰囲気」に包まれています。太古の昔から現在へ、そして未来へと続く人間の生命への尊い思いが 一杯 詰まっています。

武芸洞(ぶげいどう)

武芸洞は、ガイドツアーの最終地点です。ここは 多くの化石 が発掘された場所で、古代の「港川人」(みなとがわじん)」の居住地であったとされています。

港川人(みなとがわじん)は、約2万2千年~2万年前に沖縄県に存在していたとされている人類です。縄文人の先祖であったとする説や、オーストラリア先住民やニューギニア人に近い集団であったとする説など、わからないことが数多く残されています。

今も発掘調査が行われていて、港川人の謎の解明を進めています。歴史のロマンを感じさせてくれる魅力的なスポットですね。なお、発掘調査をしているところを見られる日もあります。

ガイドツアーの後は

CAVE CAFE(ケイブ カフェ)

ガンガラーの谷の入口にあって、鍾乳洞の中で休憩できる幻想的なカフェです。リアルな鍾乳洞にカフェがあるなんて、それだけでも大変珍しく、オモシロイですね。ガイドツアー開始前や、終了後に立ち寄ってみる価値はあります。

カフェのスペースは、ひんやりして気持ちのいい空間になっています。日陰なのに、天井(鍾乳石)から雫が落ちてくるので、各テーブルにはパラソルがあります。マイナスイオンも漂っていそうな “癒やしのスポット” です。

このカフェでは、「サンゴで焙煎した35コーヒー」(スリーファイブコーヒー)を飲むことができます。沖縄のサンゴは、県外へ持ち出すことが禁じられていますので、「沖縄県内でしか焙煎できない貴重なコーヒー」といえます。

「サンゴ焙煎」とは、珊瑚を200度まで温め、サンゴの熱でコーヒー生豆をじっくり焙煎する方法です。焼きムラが少なく、コーヒー本来のまろやかな美味しさ&風味を味わえます。”コーヒー独特の苦み” というか、”尖った角” みたいなものが うまくコーティング されているような感じです。

ほかに、ジュースなどのドリンク類やアイスなども楽しめます。ガイドツアーに参加しなくても、カフェは利用できますので、沖縄南部を観光したついでに立ち寄ってみるのもいいですね。カフェの営業時間は、10:00~18:00 です。

おきなわワールド の向かいにあります

「ガンガラーの谷」の筋向かいに、沖縄県内最大級の観光テーマパーク「おきなわワールド文化王国・玉泉洞」があります。広大な敷地面積は、5万4千坪(東京ドーム4個分)もあって、エイサーの演舞や沖縄の民族衣装を着ることができたりで、沖縄の文化を充分に楽しむことができます。あわせて観光するのもお勧めです。

アクセス(行き方)

那覇空港から行く場合、レンタカー(自動車)で 約30~40分 かかります。国道331号線から那覇空港自動車道(名嘉地IC ⇒ 南風原南IC、無料区間)を通って行く方法や、国道329号線を通って行く方法などがあります。駐車場は無料です。

基本情報

「ガンガラーの谷」の基本情報を簡単にまとめました。ご参考になれば幸いです。

項目 詳細
名称 ガンガラーの谷
入場料 大人:2,500円、学生(中学生以上):1,500円(要学生証明提示)
保護者同伴の中学生以下:無料
利用方法 ガイド付きツアーでの参加のみ。基本的に前日までの予約が必要。ただし、当日に空きがある場合には受付可。
ツアー出発時刻 10:00、12:00、14:00、16:00
予約電話番号 098-948-4192(受付時刻 9:00 ~ 18:00)
アクセス 那覇空港から車で約30~40分(自動車専用道路の 那覇空港自動車道・南風原南IC で下りて約10分。カーナビでは、「おきなわワールド」で入力)
駐車場 あり(無料)
住所 〒901-0616
沖縄県南城市玉城字前川202
公式サイト http://www.gangala.com/
(最新情報および変更情報は、上記公式サイトにてご確認ください)